夏には終息すると思っていた

夏には終息すると思っていた

カテゴリー:円龍寺住職のお話

今年は、新型コロナウィルスの流行で、世界中が翻弄されています。

中国の武漢で発生したということから始まり、横浜港に着岸中のクルーズ船内で蔓延したり、感染者を受け入れた病院が

医療崩壊したり、というニュースが入ってきたかと思えば、トイレットペーパーの品薄のデマ情報が流れたり、

マスクをしていない人へのいじめのようなひどい仕打ち、そして、日々命がけで働いておられる医療従事者の方々への

間違った誹謗中傷。

日本はいつからこのような情けない国になったのでしょうか。

名のある人が感染するたび、報道され、その方がお亡くなりになると、国中がその方を偲び、嘆き悲しむ。

しかし、その裏では約470億円もの血税をつぎ込み、使えないマスクを配布したり、検事長の定年延期を図ったりと

とても国民の事を考えているとは思えない事を御上はしているのです。

まさにウィルスより恐ろしい人間の心。

インフルエンザは夏にはあまり流行ったことがなかったので、この新型コロナウィルスも夏には収束するだろうと

私は楽観していました。ところが、まさかの福岡での相次ぐクラスター感染の発生。本当に人の力ではどうにもならない事です。

では、今私達にできる事とは何でしょうか?

支え合う事。思い合うこと。おかげさまとありがとうの気持ちを忘れずに、一日を精一杯過ごすこと。

こんなはずではなかったけれども、そこで立ち止まっていては良い方向へ向かうことはできないので、

ひとりひとりが一隅を照らすかけがえのない人にならせていただきましょう。

 

み仏の恵みを喜び 互にうやまい助けあい 社会のために尽くします

(浄土真宗の生活信条より)