コンビニにて

コンビニにて

カテゴリー:円龍寺住職のお話

ここ何年か、平尾の町も国際色豊かになってきまして、すれ違う人々の会話が耳に入ってくると、「あれ?日本語じゃない?」と思うこともありましたが、最近ではあまり気にならなくなりました。20歳くらいの女性が数人、キャリーケースを片手に、小さなカフェの前に並んでいたのですが、彼女たちも韓国からの旅行客で、そのカフェはSNSで有名だとのこと…。日本に来てわざわざ福岡の、それも平尾のカフェで撮影しなくてもよいのではないかとも思うのですが、本人たちにしか分からない楽しみでしょうね。

さて、観光客も多いのですが、平尾で働いている外国人も増えてきています。お寿司屋さんでアルバイトをしているベトナム人の女の子は、日本語も堪能ですが、機転がよくきいて、大将のしていることを先回りして、行動の早い女性です。

病院で掃除をしている男性は、褐色の肌に大きな黒い瞳でどんな小さなごみも見逃さないように、一生懸命に額に汗していました。

コンビニでもスーパーマーケットでも、ほりの深い顔立ちの若い外国の人がレジを打ったりしておられて、「おつり、○○円です。」

と、流暢な日本語で接客しておられたりして、とても感心するのです。

外国で、言葉の壁や習慣の違いがあり、家族の元を離れての慣れない生活の中で、よく頑張っておられると本当に頭の下がる思いです。

コンビニで会計をしてくれたネパール人の男性は、首都カトマンズからの留学生だそうで、長いこと故郷に帰っていないそうです。

「ありがとうございました。」の爽やかな彼の挨拶に、こちらも合掌して「ナマステ」と返した今日でした。