早いものでもう10月も終わりです。もうすぐお正月が...あっという間ですね。光陰矢の如し。
けれども安田純平さんの3年4か月はとてもとても長かったことと思います。
私達が普通の生活を営む上での3年4か月は、ただ何となく時間が流れて、本当にあっという間なのでしょうけど、
安田純平さんの3年4か月は、1日1日が地獄の中での恐怖の時間の積み重ねで、明日の命があるのか、
否、数分後には命があるのかという生きた心地のしない年月だったことでしょう。
けれども、よくぞ生き延びて、よく無事で帰ってこられました。体が無傷でも
精神面がとても心配でした。帰国されてからも悪夢にうなされることもあるかもしれませんが、
信じて待っていてくださった優しいご家族の温かさで、ゆっくりと時間をかけて、自分自身を取り戻していって下さるよう、
心から願っています。
一人の国民でも危険な目にあっていたのならば、それを助けるのは国家の責務です。
今回の安田純平さんは、フリージャーナリストというお仕事柄、危険を承知でシリアへ入られたのですが、
そこで3年4か月もの間、拘束されたことを「自己責任」という一言で片づけるのは、間違いです。
真実を伝える仕事がどんなに大切な事か。とても尊いお仕事です。
安田純平さん、どうぞゆっくり自分の時間を取り戻して、心が「もう大丈夫」になったなら、
今回見てきたものを私達に教えてください。
生きていてくれてありがとう。