先日は安田純平さんが無事帰国され、彼に対する思いをお話ししました。
今日は安田純平さんの奥様である、深結(みゅう)さんへの思いを綴りたいと思います。
歌手として活躍している深結さん。詳しい肩書はヒーリングシンガーということですが、
彼女も安田純平さんと出会う前から、世界中の貧しい人々や、紛争地帯で苦しんでいる人たちへの
関心が高かったようです。けれども、行ってはいけない危険な場所にどうしてフリージャーナリストが
行くのかということは理解が出来なかったらしいです。
安田純平さんとご結婚されてフリージャーナリストという職業を、覚悟を持って理解されたのだろう
と思います。
3年4か月の間、ひたすら信じて夫の帰りを待つということ。生きているのか死んでいるのかさえ
分からないまま、ただ信じて待つということ。心無い人からの嫌がらせの電話や手紙、また、事実とは
真逆の情報を吹き込まれたりしたそうです。けれども屈せずによく待っていてくれました。そして、
安田純平さん帰国後も、表に出てメディアへの対応を懸命にこなされました。
今週火曜日発売の「婦人公論」にご夫妻そろって初のインタビューが掲載されました。関心のある方
はご覧ください。少年少女のような初々しいツーショットです。ただ、写真からはうかがい知れない
お二人の気持ちが綴られています。
日本とシリア。遠く離れていてもお二人の気持ちは強い絆でしっかりと結ばれていたのですね。
根底にあるのは、「愛」以上の物、相手に対する「慈しみ」ではないでしょうか。
大悲無倦常照我