2020年 8月

晶子さん

2020年8月17日

今現在、新型コロナウィルス感染予防対策として、医療機関、介護施設等家族でも面会が出来ない所があります。

晶子さんも半年以上入院生活を送っておられますが、なかなか難しい血液の疾患と闘いながら、尚、孤独とも

闘っておられるようです。

80代の晶子さんには、スイスに娘さんがおられるのですが、2,3日前にその娘さんがお参りに来てくださいました。

聞けば3週間前に羽田に着いて、PCR検査を受け、2週間東京で自主隔離をしてから福岡のお母さんに会いに来たとのこと。

しかしながら思うように会えず、難しい病状のお母さんを案じながらお盆参りに来てくださったのです。

良くなる見込みがなさそうなこと、万が一の場合どうしたら良いのか、様々な悩みを一人で背負って苦しんでおられる様子でした。

けれども、外出許可が出されるかどうかわからないが、お母さんを一旦自宅へ連れて帰り、お仏壇の前で一緒に手を合わせることが

できれば…という願いがとても強いようでした。

目連尊者が、地獄に落ちた亡き母親を救うために行った供養から始まったお盆。

親孝行なんて、なかなかできる事ではありませんが、親がこの世に存命の内に何でもしておくことだと痛感しました。

病気で苦しむ晶子さんに娘さんがしてあげられることは、ずっとみ教えに支えられてきたことに対してただ共に合掌すること。

今までに聞いたことのない、最高の親孝行だと涙しました。

コロナ禍のお盆で、例年より寂しい3日間でしたが一隅を照らしてくれました。

ただただ南無阿弥陀仏。

お盆法要中止のお知らせ

2020年8月09日

突然のお知らせで申し訳ありません。今般の新型コロナウィルスの蔓延を鑑みて

大切なお盆法要を止む無く中止させて頂きます。

尚、お盆期間中(8月13日~8月15日)は個人でのお参りはご自由に出来ますので、

どうぞお越し下さい。

【お寺での対策】

・本堂にオゾン発生機を設置

・玄関、本堂入り口、トイレにアルコール消毒の設置

・本堂の換気の上での冷房作動

皆様の安全の為にも、マスク着用のご協力をお願い致します。

夏には終息すると思っていた

2020年8月01日

今年は、新型コロナウィルスの流行で、世界中が翻弄されています。

中国の武漢で発生したということから始まり、横浜港に着岸中のクルーズ船内で蔓延したり、感染者を受け入れた病院が

医療崩壊したり、というニュースが入ってきたかと思えば、トイレットペーパーの品薄のデマ情報が流れたり、

マスクをしていない人へのいじめのようなひどい仕打ち、そして、日々命がけで働いておられる医療従事者の方々への

間違った誹謗中傷。

日本はいつからこのような情けない国になったのでしょうか。

名のある人が感染するたび、報道され、その方がお亡くなりになると、国中がその方を偲び、嘆き悲しむ。

しかし、その裏では約470億円もの血税をつぎ込み、使えないマスクを配布したり、検事長の定年延期を図ったりと

とても国民の事を考えているとは思えない事を御上はしているのです。

まさにウィルスより恐ろしい人間の心。

インフルエンザは夏にはあまり流行ったことがなかったので、この新型コロナウィルスも夏には収束するだろうと

私は楽観していました。ところが、まさかの福岡での相次ぐクラスター感染の発生。本当に人の力ではどうにもならない事です。

では、今私達にできる事とは何でしょうか?

支え合う事。思い合うこと。おかげさまとありがとうの気持ちを忘れずに、一日を精一杯過ごすこと。

こんなはずではなかったけれども、そこで立ち止まっていては良い方向へ向かうことはできないので、

ひとりひとりが一隅を照らすかけがえのない人にならせていただきましょう。

 

み仏の恵みを喜び 互にうやまい助けあい 社会のために尽くします

(浄土真宗の生活信条より)